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[2003.11.02]
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似ても似つかぬ彼
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▼「優等生」になったNapster、はたしてユーザーの反応は?(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20061704,00.htm
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「彼は変わったよ。別人のようだ」「なにを云ってるんだ。似ているけど,そもそも別人だよ」。
quote:ナップスター社が始めた新しいサービスは,外観や使い勝手の一部に古いナップスターの面影を残してはいるが,定額利用と曲単位でのダウンロードの両方のサービスとも値段が付いている。同社の掲示板に書き込みを行っているユーザーは,いまのところその点はあまり気にしていない。
100%別のものなんだから名前を変えろと思うナップスター2.0(pic)。だけどマーケティング的には,「ナップスター」と云う怪物の名前は,捨てるのはもったいないのだろう,迷惑な話だが。普通の音楽プレイヤーとして使おうにもユーザー登録をしないと使えない。登録しないと手持ちの曲も再生できないし売ってる楽曲の30秒の試聴もできないので,それが面倒なら使う理由はない。試聴はiTunes ミュージック・ストアと変わらない(pic)。曲を選んで右上の再生ボタンを押せば聴ける。手持ちの曲の音楽プレイヤーとして使おうと思うかもしれないが,曲の登録はドラッグ&ドロップでできず,「File」メニューから行う必要があり面倒。また,トラック名一覧はきちんと表示されるけど,右側の演奏中の曲やプレイリストのトラック名は日本語だと化ける(pic)。MP3エンコードもできないしネットラジオも自由に聴けないし,曲が買えない日本人がダウンロードする意味はない。
当然ナップスターで購入した楽曲はiPodで,そしてiTunesでも再生することはできない(ナップスターでの曲はWMAフォーマット,WIRED NEWSの記事)。逆もまたそうで,iTunes ミュージック・ストアで買った曲はiTunes以外では再生できない。曲ごとにプレイヤーを替えなきゃいけないというのはよくよく考えればバカバカしいことで,解決するにはiTunesでもナップスターでも買った曲で音楽CDを焼き,その音楽CDをリッピングしてMP3にすればよい。そうすれば,その曲はナップスターでもiTunesでもiPodでも再生できる。結局のところ,もっとも汎用性があって使い勝手がよくて皆幸せなのはMP3ですね,というところに話が落ち着く。iTunesもナップスターもMP3は再生できるんだからね。そのあたりが,この音楽配信事業のもっともバカバカしいところなのだ。
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